撃沈その1〜シオマオ編
アニティア公式HPのマオさんのキャラ紹介文から妄想。
微妙に短編「夜明けまでの間奏曲」とリンクしてたり。
鳥が飛び立つように、あっという間にいなくなってしまった彼。
後には何も残らなかった。
―――この、ドロドロに煮詰まった想い、以外は。
もう一人の父ともいえる彼…ヴォルグとともに、佇む異世界への道の前。
この向こうに、探し人はいるだろうか。
もしかしたら、全く見当違いな所に探しに行くのかもしれない。
マイナスがちになる思考を、首を思い切り振ることで断ち切る。
(今は何も考えるな。向こうで見つからなかったら、また別の所を探すだけ。)
『一人になんてしないからね、シオンくんのこと。』
頼まれたって離れてやるもんか!
こんなにも強く想っているのに、彼はあっさりとこの手から抜け出した。
それはシオン自身の意志ではないかもしれない、けれどマオには許し難い行為だった。
(…捕まえるよ。)
(今度は絶対、離してなんてやるものか。)
(待ってろ〜!何が何でも、見つけてやるんだから〜!!)
あなたのためなら、世界の壁くらい軽く越えてみせる。
ダンチョーだろうと予想してた狼男が全然関係ないサブキャラで凹んだ。
今となってはシオンくんの行方よりもダンチョーがどうしてるのかのが気になる。
撃沈その2〜ゼロシオ編
…ゼロシオにチャレンジ。
ゼロの口調が分からないのでレッツ捏造。
その世界は、無であった。
静寂に包まれている筈なのに、己の息遣いすら聞こえない。
だんだんと、自分の存在をすら感知できなくなっていくのが分かる。
けれど脳裏に浮かぶあの笑顔を頼りに、必死に自分を繋ぎとめる。
全てが朧に霞む世界で、それだけがシオンに出来る抵抗だった。
『まだ、忘れてないの?』
細波のように伝わる、声。
誰の声だろう。否、自分が一番知っている声だ。
『指輪をあれだけ使っても自我を保ってただけある。…流石、と言うべきなのかな。』
…これは、自分の声だ。
『折角迎えに来たのに、君がそんなことじゃ困るんだ。』
何か言葉を紡ごうとするけれど、ぼんやりとしか働かない頭。
でも、何だか随分と沢山大事な事を、忘れてしまった気がする。
それを思うのが、精一杯だった。
…あの笑顔は、誰なんだろう。
何度も何度も、あの笑顔に救われた筈なんだけど。
『僕に心を預けてくれさえすれば、世界は完成するのに。』
『光も闇もひっくり返す力を、本来僕たちは持っているのだから。』
『ピースは揃ってる。あとは君だけなんだよ。』
頭を、撫でられているような気がする。
気のせいかもしれない。だってこんなにも、己の存在が希薄だというのに。
『さあ。…早く忘れてしまいなよ。今の君に、”それ”は邪魔。』
全てが朧に霞む世界で、黒と白の羽だけがやけにはっきりと、
存在を主張していた。
如何せん放映前に書いたのでゼロさんが別人28号発動です。
でも、ゼロシオはおいしいと思うんだ!
誰か!私に素敵なゼロシオを!(他力本願かよ)
その1…2007.04.07 その2…2007.04.08
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