偏愛10のお題

8つ目/僕の世界に君を閉じ込めたい





だって、君がとても綺麗だから。
そして、この世界はどうしようもないくらいに、汚いから。



「君は綺麗だよね。ほんとうに綺麗。この、汚いものばかりの世界で、どうして君が産まれたのか不思議になるくらい。」
さらりと、指に心地よい紺碧の髪。滑らかな白い肌。声は涼やかなアルト。…中でも、その瞳が好き。
鋭く煌く、極上のサファイア。目隠しをしているから今は見れないのだけれど。
でも、これは君のことを思って、のことなんだ。虐めようとかそういう意図なんて、全然ないんだよ?
だってこの世界はまだ、浄化の途中で。まだまだ醜いものが溢れてる。
万が一にも、君を汚すようなことになってはならないから。だから浄化が終わるまでは、おあずけ。

ね?優しいでしょう?これ以上ないくらいに、愛してあげてるつもりなんだけど…どうも彼には、伝わらない。
だからたまに強引な手段に出ることもあるけど…だって君、強情なんだもの。
僕の話を聞こうともせずに、否定するだけ。
まぁそういう所もひっくるめて、愛してあげるから。心配はいらないよ。

「…暴れないでよ。手首、赤くなっちゃってる。」
「だったらッ!外せばいいだけの話だろう!…っ、いい加減、に…っ!」
椅子に縛り付けてある手首が、鎖と擦れて痛々しい。足も、ズボンで見えないけど…きっと、同じふうかな。
あぁでも、ごめんね。仕方が無いんだよ。
「だって、外したら君はここから逃げ出すんだろう?駄目。それは駄目だ。」
帰すわけにはいかない。あんな不浄な世界になど。
折角見つけた、綺麗な小鳥。その羽を汚さないようにしてあげてるのに、どうも彼は分かってくれない。
まぁ…仕様が無いかもしれないね。鳥は本来、空を飛ぶものだものね。
こんな風に縛りつけられるのが、嫌なんだよね。でも、ごめんね。
「もう少しだけ。いい子で待っててよ。君が安心して翼を広げられるような綺麗な空を、世界を…
 今、造っているところだから。」
「そんな世界に、興味は無い!」
噛み付くような反論も、そんな姿じゃ可愛いだけ。君は全く、自分のことは無自覚だよねえ。
そんな君だから、



僕の世界に君を閉じ込めたい
(もうすぐ、逃げ場なんてなくなるよ。)




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あとがき。

他2つもファンアル絡みになってますが、純粋に2人だけで書いたのは(このお題では)初ですね。
若干トム様の口調が違ってる気がするんだぜ…なんかヘルヨと混じってる よう な …。
やっぱりアルちゃんといえば鎖ですよね。うんうん。えっ違う!?だって公式であれだk(自重しろ)

(2009.05.04)






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