歪んだ愛情10のお題
8つ目/殺していい?
「やっとお前を殺せるんだね、キラ。」
「やっときみを殺せるんだね、アスラン。」
それはどうしようもないくらいの憎しみの中に、確かにあった幸福。
もう、目の前の白い機体しか見えなかった。
あそこにキラがいる。
永遠に共にありたい、けれどもう彼を手元に置くには、これしかない。
「死んで俺のものになれ、キラ!」
もう、目の前の赤い機体しか見えない。
あそこに、アスランがいる。
ずっと一緒にいたい、でももう彼と一緒にいるには、これしかない。
「死んでぼくのものになって、アスラン!」
(俺の思い込みかもしれないけど)お互いにお互いが一番大切で。
どうしたらずっと一緒にいられるのかなって、ずっとずっと、考えてた。
3年前、どうしようもない別離が訪れてからは、特に。
あの時ぼくたちは、生きてる限り、こんな風に別れなきゃいけないことがあるって事を、知った。
ならどうすれば良い。どうすれば彼と一緒にいられる。
考えて考えて…そしてどうやら、その答えしか、道はないみたいだった。
(殺してしまえばいいんだ。そうすればキラは永遠に、俺のもの。)
(そっか、殺しちゃえばいいんだ。そしたらアスラン、ずっとぼくの所にいてくれる。)
…もう、目の前の白い機体しか見えない。
待っていて、キラ。
淋しがり屋のお前を、もう独りになんてしない。…だから、
「殺していい?…キラ。」
…もう、目の前の赤い機体しか見えない。
待ってて、アスラン。
これでもう、昔みたいにずっと一緒にいられるんだよ。…だから、
「殺していい?…アスラン。」
溶け合う思考、閃光の果てに、ただ共にありたいと、願った。
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あとがき。
なんかすごいのがでけた。
ひ、久々の種がこれかよ…!なんか、色々ごめんなさい。
因みにひっそりと無印30話ネタだったりするのですが、そんなこと言われなきゃ分かりませんよね。
重ね重ねごめんなさい。
なんかこう、2人はお互いのことが好きすぎて思考が同化してきてるみたいなカンジを表現したかったんだけど、
はとさんの文章力不足のせいでただごっちゃなだけの文章に…orz
ちなみにうちのサイトのアスランは「俺」「ちょっと難しい言葉も使う」「言葉遣いが固い」…で、キラは
「ぼく」「ひらがなと句読点が多い」「ちょっと言葉遣いが幼い」…といったカンジなのです。
これをヒントに、どの文をどっちが喋ってるか、想像してみてください。(そんな投げやりな)
(2007.02.04)